@ 虫歯が神経まで達している場合
神経を残せるのか、取らなければならないのかを判断しなければなりません。 ここで数日かかることもあります。
A 歯の痛みが激しい場合
長時間治療することで歯を刺激してしまい、さらに痛みがひどくなってしまうことがあります。このような時には一回の治療時間を短くして、少しずつ治療していく方がよい場合もあります。
B 神経を取った場合
病巣が根の先にまで達しているようなら、細菌を減らし、再発の恐れがなくなるまで、何度も消毒を繰返さなけらばならないケースもあるのです。
この治療は、一回ごとの時間が短いので、もっと時間をかけて一度に終わらせてほしいと思われるかもしれませんが、治療の性質上、何度も通院していただかなければならないのです。ここでの治療をいいかげんにしてしまうと、後で痛みが出る可能性があります。
さて、神経の入っていた空間がきれいになると、次はその空間を密閉し、被せ物の型取りに入ります。ここでも、虫歯がひどく、削った部分が大きい場合は被せ物が安定するよう土台を入れなければなりません。この土台のための型取りに一回余分に通院していただくことになります。
神経を取って、痛みを感じなくなると、治療を中断してしまう方がいらっしゃいます。 しかし、神経を取ってそのままにしておくのは、とても危険なことです。
歯の表面は堅いエナメル質で覆われ、その内側に象牙質、さらに内側に神経と呼ばれる歯髄(しずい)があります。 歯髄は細かい神経組織と、血管からなるもので、歯に栄養を与え、痛みを感じるのもこの部分です。このような役割のある神経を取ってしまった歯は、十分な栄養が与えられないためにもろくなり、強い力で噛むと折れてしまうことがあります。また、その歯の別の部分が虫歯になっても、神経がないので痛みを感じることがなく、手遅れになってしまう可能性が高くなります。 神経を取った後は、根充材で密封しなければなりません。そのままにしておくと、神経があった空間にバイ菌が入り込み、歯の根の部分にウミがたまってしまいます。そうなると、歯を抜かざるをえなくなることが多いのです。
また、歯形を取って金属やプラスチックで被せ物などを作り、次回いよいよ装着という段階で治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。間に合わせの仮歯(かりば)の状態で、「とりあえずこれでいいか。」と思ってしまうのでしょうか。仮歯は、ぴったり合わせて作ったものとは違い、あくまでも仮の歯にすぎません。歯との隙間からバイ菌が入って虫歯になりやすく、その後の経過が心配です。
誰もが忙しい現代社会の中で、歯の治療に何度も通うのは大変です。 しかし、自己判断で治療を中断し、後で痛みが出た場合など、かえって治療が長引いてしまいます。歯の神経を取ったままにしたり、仮歯のままで生活を続けるのは絶対にやめ、中断することなく、最後までしっかり治療を受けましょう。

